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2005年5月15日 (日)

旅の記憶Ⅶ 仏罰金

ガイドブックに紹介されている、杭州のある寺に行った。
特に珍しいものは感じなかったが、記念に寺の正面の写真を
一枚。二枚。

すると警備員なのか警察官なのか、若い男がなにやら強い口調
で言いながら近づいてくる。
何を言っているのかしばらく分からなかったが、どうやら写真を
撮ったことを責めているようだ。
その男は寺の方を指差している。
よく見ると
「勿・・撮・・影・・」
というような張り紙がある。

若い男は、してやったりというような顔をして
「ちょっとこい」
と合図しながら、私を人影のない建物の隅へ誘った。
私を方を真顔でにらみながら、なにやら説明しているが、私が
良くないことをしたので、何かしろと言っている。
私は不安になってきた。
そして、紙に書いてみた。
「罰金?」
相手はうなづいた。
私はしばらく考えていたが、
「何元?」
と訊いてみた。
すると、その男はもう一人の男を呼んできて、何やら相談している。
そして、二人でうなづき合った後、
「50元」
と言った。
なんでこんなことになるのだろう。
写真撮っただけじゃないか。注意だけでいいだろうが...。
切れそうになった。
だが、今日の夕方には上海行きの飛行機に乗ることになっている。
ここでもめて、時間を費やすことはできない。
しかたない。言うとおりにするしかないか、と思った。
50元払った。
男はすました顔で立ち去ろうとした。
「ちょっと待てよ」
紙に書いた。
「罰金証明書?」
男は首を振った。
私はちょっとにらんでやった。罰金払ったのだから、支払い証明書
を交わすのがルールだろう。
男の顔はそれまで厳格な表情だったのに、きょとんとして、不安な
顔に変わっていた。すっかり威圧感は消えている。
反撃したかったが、私はそこまでにした。
50元はあの二人のポケットマネーになるのだろうな。いい稼ぎだ。

のちに現地の人から聞いた話だと、このようなことは、日常当たり前
にあるんだそうな。

中国では、写真を撮らないのがいいかも知れない。

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